各診療科目・専門外来のご紹介
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診療科の基本方針と特徴
福岡青洲会病院麻酔科では、術中の安定した麻酔管理はもちろんのこと、患者さんが術後に痛みのストレスを受けにくい麻酔法を選択しています。頭頚部の手術を除くほとんど全ての症例で、区域麻酔(超音波ガイド下の神経ブロック、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔)を併用しています。
近年、増加傾向にある高齢者の大腿骨骨折に対しては、約85%の症例で超音波ガイド下の腰仙骨神経叢ブロックを施行しています。脊髄幹麻酔(硬膜外麻酔と脊髄くも膜下麻酔)は、高齢者に用いると、重度の血圧低下を起こしたり、抗血栓薬の縛りもあるため、徐々に相対的禁忌症例が増えつつあります。
神経ブロックは、それらの短所を大きく改善する可能性があり、全身麻酔をかけると生命が脅かされるような状態の悪い患者さん が手術・麻酔を無事に受けられることも珍しくありません。
麻酔科スタッフの全員が麻酔科専門医、もしくは指導医であり、麻酔の導入にかかる時間も大変短いのが当院麻酔科の特徴です。手術を必要とする患者さんが、少しでも快適に過ごして頂けるように努力しています。
※腰神経叢ブロックに関する当科の論文(correspondence) A new approach for ultrasound-guided lumbar plexus block; Ultrasound-guided paravertebral LPB Yukiyoshi Tsuda *, Yoshinori Myoga, Eriko Chijiiwa, Atsuko Kinoshita, Ryo Kubota Minerva Anestesiologica Vol.89-No.5
診療実績
当院の麻酔科管理症例と超音波ガイド下神経ブロックの内訳です。
麻酔科の先生方へ
当科では、様々な種類の超音波ガイド下神経ブロックに加え、硬膜外麻酔や脊髄くも膜下麻酔も適切に使用し、可能な限りオピオイドに頼らない麻酔管理(Opioid Free Anesthesia/Opioid Sparing Anesthesia)を心がけており(とくに整形外科症例)、PONVの発生率も非常に低いです。
大腿骨や股関節手術には腰神経叢ブロックと仙骨神経叢ブロックの併用を行い、胸部外科手術や乳腺手術には胸部傍脊椎ブロックなどを行っており、術中・術後鎮痛の質を上げることを目標としています。閉鎖神経ブロックの近位法や腕神経叢ブロックのCostoclavicular approachなど、比較的新しい手法も積極的に取り入れています。
手術室は4つとこじんまりしていますが、昨年度はCOVID患者さんの受け入れによる病床使用制限が度々行われたにも関わらず、過去最多となる手術件数(麻酔科管理症例だけで1508例)を記録しました。
ご興味のある先生方、見学や意見交換も大歓迎ですので、お気軽にご連絡下さい。