各診療科目・専門外来のご紹介

形成外科

診療科の基本方針と特徴

 形成外科とは先天的もしくは後天的に身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、様々な手法や特殊な技術を駆使して治療する外科系の専門領域です。

  機能的あるいは形態的な異常をより正常に、より美しくすることで生活の質(Quality of Life)の向上に貢献する事を目的としています 。

診療実績

当院で主に取り扱う疾患は以下の様なものがあります。

  • ①外傷・・・切創、挫創、腱断裂、神経損傷、血管損傷、顔面骨骨折、手指の外傷
  • ②熱傷・・・新鮮熱傷、熱傷潰瘍、熱傷瘢痕拘縮
  • ③先天異常・・・口唇口蓋裂、指趾の変形、耳の変形
  • ④腫瘍・・・皮膚・皮下腫瘍、軟部腫瘍、母斑、血管腫、皮膚悪性腫瘍
  • ⑤慢性疾患・・・褥瘡、難治性皮膚潰瘍
  • ⑥その他・・・リンパ浮腫、眼瞼下垂症、陥入爪、乳房再建

診療内容

1、外傷

 新鮮外傷による救急治療を担っています。創部の縫合処置に加えて腱断裂による腱縫合術、血管や神経損傷による顕微鏡下での神経縫合術や血管吻合を行います。 顔面骨骨折(上下顎骨折など咬合異常を有する疾患を除く)に対する治療や手指の外傷にも対応しています

2、熱傷

 広範囲の熱傷には対応しておりませんが、新鮮熱傷に対する保存的治療に加えて植皮術や瘢痕拘縮に対する熱傷治療も行っております。

3、先天異常

 小児の手術には6歳以上という制約はありますが、顔面や四肢の奇形に対する治療を行います。変形が高度な ものは専門性の高い病院の受診をすすめます。

4、腫瘍

粉瘤や脂肪腫などの皮膚・皮下・軟部腫瘍の摘出手術を行っています。また皮膚悪性腫瘍の切除や再建手術を 行っています。

5、慢性疾患

 皮膚・排泄ケア認定看護師とともに褥瘡や難治性皮膚潰瘍に対する治療を行っています。適切な外用薬の使用や除圧指導、植皮術や皮弁形成術などによる手術療法も行っています 。

6、その他

フットケア

爪白癬や陥入爪に対する治療に加え、フットケア外来では巻き爪の矯正治療や爪切り(自由診療)を行っています 。

乳房再建

当院外科と共同で乳癌手術後の乳房の再建を行っています。人工物(インプラント)によるものと自家組織による再建があります 。

リンパ管静脈吻合術

ストッキングなどの圧迫による保存療法を行っていても蜂窩織炎の発症を繰り返すようなリンパ浮腫に対して顕微鏡下でリンパ管と細静脈を吻合し、うっ滞したリンパ液を静脈に還流することで浮腫の改善を図る治療です 。

手術実績

診療科目

専門外来