各診療科目・専門外来のご紹介
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2020年1月8日(水)より、新たな整形外科外来が開始されました。
開設日
月曜日 | 午前中 |
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水曜日 | 午前中 |
金曜日 | 午前中 |
※金曜日の外来は午前10時からとなりますので、ご注意下さい。
足部・足関節疾患
1)足趾・前足部
ハンマー趾・巻き趾・外反母趾・内反小趾・強剛母趾・モートン病・中足骨短縮症・胼胝(タコ)障害など
2)中足部
扁平足障害・外脛骨障害・リスフラン関節症・リスフラン関節損傷・疲労骨折など
3)後足部
変形性足関節症・足関節外側靭帯損傷・足関節インピジンメント症候群・距骨骨軟骨障害・足根管症候群・尖足障害・腓骨筋腱脱臼など
外反母趾
母趾の付け根(MTP関節)で小指側に湾曲し、痛み・腫れ・しびれが生じる病気です。程度が軽い場合はゆびの体操やストレッチを行うことで症状が軽減することがあります。症状に改善ない場合は手術を行います。手術は切開が1.5cm程度で可能なDLMO法や中足骨近位回旋骨切り術を中心に行っています。重症な場合は趾の関節固定術(MTP関節固定術やLapidus手術)を行います。
外反母趾に対する近位回旋骨切り術
外反母趾に対するLapidus手術+第2-5中足骨短縮骨切り術
外反母趾に対するDLMO法
強剛母趾
母趾の付け根(MTP関節)の変形性関節症です。関節軟骨がすり減ることで関節の隙間が狭くなります。また骨棘が形成されることで母趾を反らすと疼痛が出現します。初期には鎮痛剤の内服や足底挿板を作成します。症状が改善しない場合は骨棘を削ったり、関節包をクッションの役目として挿入する手術(関節形成手術)や関節固定術を行います。
中足骨短縮症
中足骨が先天的に短縮している疾患です。主に第4中足骨に生じます。運動機能には支障をきたしませんが変形が強い場合は手術を行います。
先天性中足骨短縮症に対する骨延長術
扁平足障害
足のアーチの低下により生じ、その結果バランスが崩れその結果疼痛が生じます。中高年では後脛骨筋腱が損傷し発症することがあります。一般的には足底挿板(インソール)を作成したり、リハビリテーションを行います。症状が改善しない場合は骨を削ったり、腱の移行術、足根骨・踵骨の骨切り術を行いアライメントを矯正する手術を行います。
外脛骨障害
足部内側に存在する舟状骨の副骨です。幼少期は運動量の増加等で疼痛が出現することがあります。中高年では捻挫等外傷を契機に疼痛が出現することがあります。保存治療として鎮痛剤の内服や足底挿板やギプス固定を行います。症状が改善しない場合は外脛骨の切除またはボルトでの固定術を行います。
リスフラン関節損傷
足の甲の関節(足根中足関節)が強い外力(足部の捻挫)により関節周囲の靭帯が断裂し不安定が生じ歩行時に疼痛が生じます。時に足根中足関節が骨折を伴い関節の離開を生じることもあります(脱臼骨折)。損傷の程度が軽度であればギプス固定や足底挿板による保存療法を行います。関節離開の程度が重度の場合はプレートやスクリューや特殊なボタン付きテープで固定する手術を行います。
リスフラン靭帯断裂に対するスーチャーボタン固定術
変形性足関節症
過去の足関節のねんざや骨折などが原因で関節の軟骨がすり減り、骨が変形し疼痛が出現する病気です。投薬などによる保存治療が困難な場合に手術を行います。方法は足関節に内視鏡を入れてクリーニング手術(関節鏡下滑膜切除術)や湾曲したすねの骨の矯正術(脛骨遠位骨切り術)を行います。重症な場合は足関節の固定(足関節固定術)や人工足関節置換術を行います。
変形性足関節症に対する鏡視下足関節固定術
変形性足関節症に対する脛骨遠位斜め骨切り術(DTOO)
足関節外側靭帯損傷
足関節のねんざで生じます。程度が軽い場合は自然治癒することもありますが程度がひどいと症状が遷延するため初期治療が重要です。陳旧性へ移行した場合、足関節のぐらつき感や疼痛が慢性的に生じます。このような陳旧例に対しては足関節外側靭帯の修復術を行います。最近は手術器具の発展により鏡視下で行うことが可能になってきました。
足関節インピジンメント症候群
足関節の前方に骨棘(骨のとげ)・滑膜炎が生じ足関節背屈(しゃがみこみ動作)時に疼痛が出現(足関節前方インピンジメント症候群)したり、足関節後方の骨片(三角骨)または距骨後方の突起が足関節底屈動作時に疼痛が出現(足関節後方インピンジメント症候群)する病気です。ねんざや外傷後に生じることがあります。特に後者はバレエやサッカーなど足関節を底屈強制する競技・スポーツに多く認めます。症状が改善しない場合は足関節の前方または後方に小さな穴をあけて鏡視下で手術を行います。
足関節後方インピンジメント症候群に対する鏡視下三角骨切除術
Accessory anterolateral talar facetによる足部外側痛を認める症例に対する距骨部分切除術
アキレス腱炎
アキレス腱および腱周囲に腫脹と疼痛が出現します。また踵骨のアキレス腱付着部に骨棘が形成されることもあります。腱の微小な損傷と変性が原因で生じます。MRIやエコーで評価を行います。保存療法として鎮痛剤の内服や足底挿板やリハビリテーションを行います。症状が改善しない場合は骨棘の切除やアキレス腱の形成手術などを行います。
アキレス腱障害(アキレス腱踵骨付着部炎)に対する骨棘および骨部分切除術
アキレス腱断裂
多くはスポーツで断裂し、大きな断裂音と後ろから蹴られたような症状を訴えます。また断裂部には凹みを認めます。治療法はギプス固定による保存治療と断裂部を縫合する手術があります。陳旧例に移行した場合は断端が縫合できないことが多いため下腿の筋膜を移植する手術を行います。