病院指標

2022年度 福岡青洲会病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

年齢階級別退院患者数
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
成人市中肺炎の重症度別患者数等
脳梗塞のICD10別患者数等
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数

年齢区分0~10~20~30~40~50~60~70~80~90~
患者数5807091178281504955900392

災害拠点病院である当院は、地域の基幹病院として質の高い医療を患者さんに提供しています。特に60歳以上の患者さんの占める割合が8割弱であり、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。若年層は、骨折など整形外科的な手術が必要となる患者さんが多くなっています。令和3年度のデータと比較して、年齢階級の分布に大きな変化は見られません。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし4413.1413.6113.64%83.14 
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし3015.4021.1126.67%89.07 
030400xx99xxxx前庭機能障害 手術なし145.074.790.00%71.79 
100380xxxxxxxx体液量減少症1311.2311.1515.38%82.77 
100393xx99xxxxその他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし117.3610.589.09%68.82 

内科では、1.年齢階級別退院患者数にもありますように、高齢者の患者さんが多く腎臓または尿路の感染症の症例が多くなっています。その他、呼吸器疾患が挙げられます。幅広く診療を行っており、必要に応じ専門科にてフォローをしております。

外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060150xx03xxxx虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等364.315.320.00%37.44 
060160x001xxxx鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等335.734.590.00%65.03 
060335xx02000x胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし156.936.9313.33%57.80 
060035xx010x0x結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし1319.5415.400.00%78.46 
060170xx02xx0x閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病なし1110.277.050.00%75.64 

外科で最も多い症例は、虫垂炎になります。手術の為の入院が最も多い症例となります。外科では、消化器・呼吸器の手術等、手術前および手術後の定期的なフォローなど治療部位や治療内容ごとに多種多様な症例が存在します。

整形外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
160800xx01xxxx股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等13946.8226.4229.50%83.60 
160760xx97xx0x前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし634.174.864.76%62.90 
070370xx01xxxx脊椎骨粗鬆症 経皮的椎体形成術5334.2518.4916.98%84.53 
070230xx01xxxx膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等3222.5922.4415.63%73.28 
070210xx01xxxx下肢の変形 骨切り術 前腕、下腿等3115.8120.5419.35%65.81 

整形外科では、股関節・大腿近位の骨折、脊椎の損傷の症例が挙げられます。当院では、手術が必要な骨折や怪我による入院患者さんを多く診ています。手術後、他院や他施設への転院になることもあります。

形成外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
070010xx970xxx骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし153.674.500.00%50.80 
070010xx010xxx骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし93.335.290.00%47.11 
080250xx971xxx褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1あり7108.0060.53100%77.57 
180060xx97xxxxその他の新生物 手術あり53.205.960.00%60.40 
070520xx97xxxxリンパ節、リンパ管の疾患 手術あり49.508.320.00%79.50 

形成外科で、最も多い症例は、骨軟部の良性腫瘍になります。次いで多い症例が、褥瘡潰瘍の症例です。体の様々な部位の皮下腫瘍を取り除く手術が多くなっています。そのほかにも、その他の新生物、リンパ節、リンパ管の疾患手術ありの症例もあります。

脳神経外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
160100xx97x00x頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし2710.7410.1418.52%76.96 
160100xx99x00x頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし186.008.5411.11%75.06 
010230xx99x00xてんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし1528.007.3313.33%64.60 
010040x099000x非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし1443.2119.5821.43%74.14 
010060×2990201脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は21415.2916.0142.86%73.64 

脳神経外科では、頭蓋・頭蓋内損傷の症例が多くなっています。救急車で搬送される患者さんも多く、手術となる症例もあります。手術法としては、局所麻酔で行われる穿頭血腫除去術が多くなっています。これは、1.5cm程度の小さな穴を頭蓋骨にあけて、そこから血腫を洗いながす手術です。

神経内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
010060×2990401脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は23125.4515.973.23%70.74 
010230xx99x00xてんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし193.687.3310.53%69.95 
010060×2990400脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5840.3819.9850.00%83.50 
030400xx99xxxx前庭機能障害 手術なし72.294.790.00%70.14 
010160xx99x00xパーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし425.5018.5825.00%76.00 

神経内科では、脳梗塞が最も多い症例となります。脳梗塞は脳に酸素や栄養素を運んでいる動脈がつまって起こる病気です。動脈がつまると、神経細胞が死んでしまい元に戻らなくなります。そこで、脳の細胞が死んでしまう前に血管を詰めている血の固まりを溶かす血栓溶解療法を行うことが多いです。

泌尿器科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
110080xx991xxx前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり383.972.452.63%73.87 
110070xx03x20x膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし196.216.660.00%76.74 
110070xx03x0xx膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし56.006.850.00%77.6 
11013xxx04xxxx下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等43.755.160.00%65.75 
110070xx97x00x膀胱腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし210.507.150.00%78.00 

泌尿器科では、前立腺の悪性腫瘍の症例が最も多い症例となっています。次いで、膀胱腫瘍の症例が多くなっています。その他、男性生殖器疾患が指標に挙げられています。

呼吸器内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
030250xx991xxx睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり352.002.030.00%52.09 
040110xxxxx0xx間質性肺炎 手術・処置等2なし3017.4318.5723.33%79.70 
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし2815.1421.1135.71%83.68 
040200xx99x00x気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし177.539.245.88%59.94 
040040xx9900xx肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし1410.2913.4921.43%76.21 

呼吸器内科では、睡眠時無呼吸の検査入院の患者さんが最も多くなっています。肺炎の患者さんは高齢になるほど重症になる傾向があります。肺炎のデータに関しては、「指標 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等」もご参照ください。次いで多い症例が、気胸、肺の悪性腫瘍の症例になります。化学療法のために計画的に短期入院が挙げられます。

循環器内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
050130xx9900x0心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外7714.0117.5419.48%84.26 
050050xx9910x0狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外432.493.044.65%70.58 
050050xx0200xx狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし313.034.263.23%68.71 
050030xx97000x急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし2611.6911.590.00%68.62 
050210xx97000x徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし217.959.890.00%76.81 

循環器内科の最も多い症例は心不全になります。心不全の患者さんの平均年齢は80歳を超え、高齢の患者さんが多くなっていることが分かります。次いで多い症例が、狭心症などに対する心臓カテーテル治療のための入院、および治療前、治療後の心臓カテーテル検査のための入院です。なお、心臓カテーテルによる治療は狭心症だけではなく、心筋梗塞などの症例でも施行されます。

乳腺外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
090010xx010xxx乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし1410.149.990.00%72.21 
090010xx02xxxx乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)56.005.670.00%63.20 
090010xx011xxx乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1あり213.0015.140.00%56.50 
090010xx99x80x乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等28あり 定義副傷病なし23.003.850.00%73.50 
090020xx97xxxx乳房の良性腫瘍 手術あり24.004.040.00%54.00 

乳腺外科の最も多い症例は乳房の悪性腫瘍になります。乳房切除術を行う症例が多いです。

消化器内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060340xx03x00x胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし198.478.9410.53%76.37 
060210xx99000xヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし166.259.000.00%72.75 
060102xx99xxxx穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし136.087.630.00%55.62 
060140xx97x0xx胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし119.5510.8827.27%68.18 
060190xx99x0xx虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし117.278.760.00%71.00 

消化器内科で最も多い症例は、胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等になります。次いで、ヘルニアの記載のない腸閉塞になります。内視鏡診療中心とした消化器病の専門治療を行っています。

救急医学科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
030400xx99xxxx前庭機能障害 手術なし303.434.793.33%73.67 
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし1615.9413.6143.75%85.25 
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし1020.321.1130.00%83.00 
160800xx01xxxx股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等1042.6026.4250.00%88.20 
060350xx99x00x急性膵炎、被包化壊死 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし77.2910.3342.86%61.29 

救急医学科では前庭機能障害の症例が多くなっています。次に腎臓又は尿路の感染症・誤嚥性肺炎となります。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

  初発 再発 病期
分類基準
(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 7 8 1 7 1 1 1 8
大腸癌 2 16 13 16 6 6 1 8
乳癌 12 11 4 7 0 1 1 8
肺癌 14 7 8 51 4 14 1 8
肝癌 1 3 0 1 6 2 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

当院は消化器内科・外科では胃癌、大腸癌、肝癌の患者さんを、呼吸器内科・外科では 肺癌の患者さん、乳腺外科では乳癌の患者さんを多く診療しています。また、Ⅲ期やⅣ期といった患者さんの数も少なくはなく、手術や化学療法など患者さんの状態に合わせた幅広い治療を実施しています。UICC病期分類が不明に分類されている症例については、治療前の検査入院に該当する患者さんが多くなっています。入院中に検査結果が出ていなかったり、遠隔転移の有無の評価を退院後にする方針であったりして、当該入院中の情報だけでは病期分類ができていないことなどが理由として挙げられます。特に肺癌の検査入院ではその傾向があります。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数平均
在院日数
平均年齢
軽症99.6762.44
中等症3613.6979.44
重症721.2975.71
超重症12.0075.00
不明00.000.00

患者数が最も多いのは中等症となります。他の重症度も少なからず存在します。重症度が上がるごとに治療に日数がかかっていることが表われています。また、軽症の患者さんの平均年齢が60歳ほどであるのに比べて、中等症~超重症では平均年齢が後期高齢者の年齢層になっており、市中肺炎は年齢が上がるごとに重症化していることが分かります。成人市中肺炎診療ガイドラインでは軽症の患者さんは外来治療となっており、入院加療の適応ではないことがあります。しかし、軽症の患者さんであっても先天疾患があったり、癌の既往があったりして重症化を危惧され入院となるケースもあります。

脳梗塞の患者数等

発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
3日以内11430.6876.1323.97%
その他742.2976.862.48%

脳梗塞等の分類にあたる患者さんの集計なので、ほとんどが神経内科に入院された患者さんになります。とりわけ、I63$(脳梗塞)に分類される症例の割合が高く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計対象全体の9割以上を占めます。急性期脳梗塞の患者さんの平均年齢は76歳に近く、いわゆる後期高齢者の方が多くなっています。平均して30日間程度の入院期間で治療とリハビリを行い、自宅もしくは施設に帰られてます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K718-21腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)350.113.200.00%37.26 
K672-2腹腔鏡下胆嚢摘出術251.124.488.00%59.76 
K634腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)220.554.550.00%61.68 
K6335鼠径ヘルニア手術131.089.157.69%72.62 
K719-3腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術112.7315.360.00%76.09 

外科では、虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)を行っています。次いで胆嚢炎や胆石症などの胆嚢疾患に対して、胆嚢摘出術を行っています。どの手術も腹腔鏡下で行われることが多く、手術に対する患者さんの負担をできるだけ小さくするように努めています。

整形外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K0461骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿1222.0435.8328.69%80.11 
K0462骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨620.947.8516.13%59.47 
K0811人工骨頭挿入術 肩、股613.4439.1832.79%81.97 
K142-4経皮的椎体形成術597.5623.6820.34%84.54 
K0821人工関節置換術 肩、股、膝411.2420.4112.20%71.51 

整形外科では、骨折の患者さんが最も多くなります。離れた骨を可能な限り骨折する前の状態に戻してから、髄内釘やプレートなどを使って骨を固定します。圧迫骨折に対する手術では、経皮的椎体形成術が挙げられます。高齢の患者さんが多く骨粗鬆症が原因となるものも見られます。

形成外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K0301四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹70.002.860.00%61.14 
K0301四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹6 0.00 5.330.00%61.83 
K0063皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6センチメートル以上12センチメートル未満)60.333.670.00%65.50 
K0051皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満)50.001.000.00%33.40 
K016動脈(皮)弁術、筋(皮)弁術54.2073.0100%82.00 

形成外科では、皮膚に発生する様々な腫瘍を切除する皮膚悪性腫瘍切除術を行っております。

脳神経外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K164-2慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術220.149.7718.18%76.36 
K1643頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)5 0.00 97.0060.00%73.80 
K609-2経皮的頸動脈ステント留置術55.405.200.00%74.80 
K1642頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下)20.0060.500.00%84.50 
K1742水頭症手術(シャント手術)21.0012.500.00%69.50 

脳神経外科では、脳と頭蓋骨の間にたまった血腫を取り除く、慢性硬膜下血腫洗浄・頭蓋内血種除去術が最も多く施行されている手術となります。入院後、緊急での手術となることも少なくありません。手術後状態が落ち着くと転院する患者さんもいらっしゃいます。

循環器内科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K5493経皮的冠動脈ステント留置術(その他)271.932.560.00%71.26 
K5491経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞)170.0010.530.00% 68.29 
K5972ペースメーカー移植術(経静脈電極)121.429.250.00% 79.25 
K5492経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症)110.007.270.00%63.73 
K597-2ペースメーカー交換術90.784.330.00% 77.56 

循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術といった心臓カテーテル治療が多くなっています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。即日入院して緊急で行う場合や検査と同時に行う場合、検査から日数を空けて行う場合、検査して一旦退院してから再入院して行う場合など患者さんの状況に合わせて様々なタイミングで手術が行われます。

消化器内科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K654内視鏡的消化管止血術110.275.9118.18%67.00 
K664胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)100.903.1070.00%79.10 
K6872内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う)100.907.8010.00%75.40 
K688内視鏡的胆道ステント留置術101.4011.1040.00%82.10 
K708-3内視鏡的膵管ステント留置術92.119.2222.22%76.11 

消化器内科では、,吐血や下血といった消化管からの出血を止める、内視鏡的消化管止血術が最も多くなっています。次に、胃瘻造設術、内視鏡的乳頭切開術、内視鏡的胆道ステント留置術が多くなっています。

乳腺外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K4763乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(腋窩部郭清を伴わない)61.008.330.00%77.67 
K4762乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)(腋窩部郭清を伴わない)51.004.000.00%63.20 
K4765乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(胸筋切除を併施しない)5 1.00 9.000.00%68.80 
K4766乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(胸筋切除を併施)3 1.00 8.000.00%66.00 
K4742乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上)2 1.00 2.000.00%54.00 

乳腺外科では乳癌に対する乳腺悪性腫瘍手術が多く、乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)や乳房部分切除術、乳房切除術(胸筋切除を併施しない)などが行われています。乳癌は女性のがんの中で最も多くなっており、生涯のうちに女性の9人に1人が乳癌に羅患しております。対策としては、やはり早期発見および科学的根拠に基づいた治療を受けることです。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0.00%
異なる 4 0.12%
180010 敗血症 同一 12 0.35%
異なる 13 0.38%
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00%
異なる 0 0.00%
180040 手術・処置等の合併症 同一 2 0.06%
異なる 4 0.12%

播種性血管内凝固症候群(DIC)は感染症や悪性腫瘍等に合併することが多い疾患です。当院でも、感染症に合併した症例が多く、DICそのものでの入院はほぼありません。敗血症も治療経過中に免疫不全状態から合併することが多い疾患で、敗血症が原因で入院、または、敗血症が主で入院となる症例は稀です。

更新履歴

2023/9/28

2022年度病院指標 掲載