部門・ センターのご紹介

脳神経センター

福岡青洲会病院は日本脳卒中学会が認定する「一次脳卒中センター」です

診療科の基本方針と特徴

 内科的、外科的神経疾患に常時対応できるように時間外においてもオンコール体制をとっています。 地域の中核病院として、とくに緊急を要し予後への影響が大きい急性期脳血管障害においては専門的な検査・治療を常時行える体制を整えています。近年、脳神経外科領域ではより患者さんの体の負担の少ない低侵襲手術が盛んに行われています。 我々も低侵襲治療を得意としており、脳血管内治療(図1)、神経内視鏡手術が可能な病変の場合にはこれらを選択するように しています。

 特に脳血管内治療においては最新の血管撮影装置であるSIEMENS社のARTIS icono D-Sp in(図2)が導入され、 2023年4月より稼働開始しています。この装置はまだ福岡県で1台、九州で4台のみしか稼働しておらず、我々の装置が福岡県で2台目、九州で5台目になります(2023年5月現在)。この血管撮影装置の導入により、よりスピーディーで安全な治療を提供できるようになりました。

 しかし残念ながらすべての患者さんを手術によって元の生活レベルに戻すことができるわけではありません。脳卒中や頭部外傷によって失われた機能を改善させるのに重要なことは急性期から回復期、維持期にわたる積極的なリハビリテーショ ンです。当院は回復期リハビリテーション病床を有しており、急性期から在宅までシームレスで高度なリハビリテーションを 提供することができます。

  また受診のタイミングを逸してしまい、重篤な後遺症を負ってしまう患者さんを多く診させていただいた経験から脳神経領域の市民啓発にも力を入れています。InstagramなどのSNSを通じて多くの市民や医療関係者に有益な医療情報を発信しています(図3)。適切なタイミングで受診していただくために地域全体の医療知識レベルを上げることを目標としています 。

診療内容

・脳神経領域全般の内科的治療 (血管障害、炎症性疾患、てんかん、末梢神経障害、変性疾患など)

・脳動脈瘤に対する開頭クリッピング術/コイル塞栓術 ・脳内出血に対する神経内視鏡下血腫除去術

・頚動脈狭窄症に対する頚動脈内膜剥離術/ステント留置術

・脳梗塞に対する血栓回収術/バイパス術

・外傷性頭蓋内出血に対する手術

・水頭症に対するシャント手術

・慢性硬膜下血腫に対する穿頭術

・良性脳腫瘍に対する腫瘍塞栓、摘出術

・硬膜動静脈瘻に対する塞栓術

・脳神経リハビリテーション (急性期、回復期)

診療実績

担当医師のご紹介

  • 脳神経外科部長、脳神経センター長

    堀尾 欣伸

    Yoshinobu Horio

    脳神経外科


  • 医長

    手賀 丈太

    Jota Tega

    脳神経外科


  • 医員

    岡 雄太

    Yuta Oka

    脳神経外科



検査・治療

当院に導入されている検査機器の一部を紹介させていただきます。

最新の血管撮影装置であるSIEMENS社のARTIS icono D-Sp inが導入され、 2023年4月より稼働開始しています。